ダイエットと基礎代謝の変動
こんにちは、西新・唐人町パーソナルジム美整-BISEI-の代表、村上辰美です。
今回は、ダイエットと基礎代謝の変動とエネルギー調節のメカニズムについて解説します。
【結論】
ダイエット中の摂取カロリーの減少は、身体が生存を維持するためにエネルギー節約の反応を示す主な要因です。基礎代謝の低下は、進行中のダイエットに合わせた適切なアプローチが重要であり、バランスの取れた食事や運動を通じて代謝を支えることが必要です。
【内容】
ダイエット中、摂取カロリーが減少すると、身体は生命を維持するためのエネルギー供給を確保しようとする自然な反応を示します。これは生物学的な生存本能の一環であり、エネルギー不足を感知した身体は節約モードに入ります。
身体は基礎代謝を通じて日常的な機能を維持していますが、摂取カロリーが不足すると身体はエネルギー不足を感知し、基礎代謝を低下させることでエネルギーの消費を抑制しようとします。これにより、体重減少によるエネルギー不足をカバーし、生存を維持しようとするのです。
例えば、食事制限を厳しくしすぎて摂取カロリーが極端に減ると、身体は筋肉量を減少させたり、活動レベルを下げることでエネルギーの節約を試みます。これにより基礎代謝が低下し、ダイエットの進行が鈍化します。
基礎代謝の一般的な基準(数値は個人ごとに異なります)以下のような範囲が考えられます。(単位:カロリー/日)
- 男性:約1,500 – 2,500 kcal/日
- 女性:約1,200 – 2,000 kcal/日
ただし、これは一般的な目安であり、個人の身体条件や生活習慣によって変動する可能性があります。正確な基礎代謝を知りたい場合は、専門家に相談するか、代謝検査を受けることがおすすめです。
【まとめ】
ダイエット中に摂取カロリーが減少すると、身体は生存本能に従い、エネルギー節約のために基礎代謝を低下させる傾向があります。過度なカロリー制限は逆効果となり、基礎代謝の低下によってダイエットの進行が困難になる可能性があります。適切な食事摂取と運動を通じて、代謝を維持し、持続可能なダイエットを支援することが重要です。
参考論文:
Rosenbaum, M., & Leibel, R. L. (2010). Adaptive thermogenesis in humans. International Journal of Obesity, 34(S1), S47-S55.